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072 : Jean Sibelius [楽興の時]

 

 

 

Jean Sibelius

 






 

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Jean Sibelius

 






 

ジャン・シベリウス(Jean Sibelius  1865128 - 1957920日)は、フィンランドの作曲家である。
スウェーデン系であり、出生時の洗礼名はヨハン・ユリウス・クリスチャン (Johan Julius Christian)

     
家族からはヤンネ (Janne) と呼ばれていたが、貿易商であった叔父がフランス語風にジャンと自称した名前を学生時代にシベリウスは譲り受けた(名前は「ヤン」と表記されることもあるが、フランス語固有の綴りの名前であるため「ジャン」とする)。

 

青年期にはヴァイオリニストを目指したが、後に作曲に専念した。主要作品は、7曲の交響曲、多数の交響詩、ヴァイオリン協奏曲などの他、劇音楽・歌曲・ピアノ曲等多岐に及ぶ。 歌曲にはフィンランドの詩人で、スウェーデン語で詩を発表しているヨハン・ルードヴィグ・リューネベリの詩を用いているものが多い。









 







 

♪フィンランド独立の礎を築いた国民的作曲家  豊かな森と湖、そして風光に恵まれた北欧のフィンランドに生まれたシベリウスは、単なる作曲家という枠を越えた国民的英雄です。

      
フィンランドは長い間、ロシアの圧政に苦しんでいました。
それがいよいよ激化した1899年の秋、耐えかねた人々からレジスタンス運動が起こり、シベリウスも音楽という形で国民の士気の高揚に努めました。
新聞社主催の歴史劇のために作曲した8曲の伴奏音楽のうち、最終曲を改稿して独立させたのが今日「フィンランディア」として知られる作品です。 
これに気づいたロシア政府はこの曲の国内での演奏を禁止し、なんとか国民運動を鎮圧しようと試みましたが、それを逃れながら演奏は繰り返され、フィンランドでは国歌を越えるほどの精神的主柱となり、その気運が他国をも動かしついにはロシアも引かざるを得ないということにまでなりました。

      
ですから「フィンランディア」そしてシベリウスという作曲家は、フィンランド独立の礎を築いた音楽、作曲家として広く国民から愛されているのです。 
シベリウスは30歳にして国からの終生年金を約束され、60歳からの約30年間はほとんど大作の発表もせず、悠々自適の晩年を過ごしました。




















 

生涯 

1865128日にヘルシンキの北方約100kmのハメーンリンナに生まれる。
父クリスチャンは医師であったが、シベリウス2歳の時に他界。
姉リンダ、弟クリスチャンはそれぞれピアノ、チェロの演奏をした。

      
1875年、最初の作曲。ヴァイオリンとチェロのための「水滴」。 
1885年、ヘルシンキ音楽院で作曲などを学び始める。 
1889年、ベルリンに留学。留学中にリヒャルト・シュトラウスの「ドン・ファン」の初演、ハンス・フォン・ビューローの演奏するピアノソナタなどに直接触れる。
さらに、ウィーン音楽院においてカール・ゴルトマルクに師事した。

     
1891年に「クレルヴォ交響曲」作品7を手がける。
翌年春に初演。これは管弦楽に、独唱・男声合唱の加わる大規模な曲である。
好評をもって受け入れられたが、3度しか演奏されないまま、生存中演奏されることはなかった。
 
1892年にアイノ・ヤルネフェルトと結婚。後に六女をもうけるも、一人は2歳で他界。

      
1899年に「愛国記念劇」の音楽を発表。この曲の7曲目が改作されて交響詩「フィンランディア」作品26として独立し、人気を博した。 
1904年にヘルシンキ郊外のヤルヴェンパーに「アイノラ」を建てる。この頃より、作品の性質がフランス印象派への接近を見せはじめる。 
1908年に喉の腫瘍を摘出する手術を受ける。 
1915年、シベリウス50歳の誕生日。この記念行事のために、交響曲第5番が作曲された。

      
1923年の交響曲第6番作品1041924年の交響曲第7番作品1051925年の交響詩「タピオラ」作品112を頂点にして、以後重要な作品はほとんど発表されなくなった。 1957年にヤルヴェンパーで脳出血により没。91歳。
ヘルシンキの大聖堂で国葬が営まれ、棺はアイノラの庭に葬られた。

      

その後彼の肖像は、ユーロ導入までのフィンランド100マルッカ紙幣に使用された。






































































































 

作品の一例 

・交響曲 第2番 ニ長調 Op.43
・フィンランディア Op.26
・ピアノのための10の作品集 第9曲 「ロマンス」 Op.24-9
・5つの小品 第5曲 「樅の木」 Op.75-5

(作品詳細はWikipediaを参照されたし)










 

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このブログは美しい曲・美しい絵画・美しい詩 等をインターネットの宝の山から見つけ出し、

  

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またここで使っている音楽・動画は、ご紹介している作曲家・アーティストの作品や解説への引用です。

 

 

 


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コメント 9

YUTAじい

おはようございます。
音楽聴く事が少なくなり・・・改めて機会が巡って来ます。
心に少しゆとりを持つ事大事ですね・・・何時もありがとうございます。
by YUTAじい (2014-07-19 06:53) 

般若坊

YUTAじい さん おはようございます。今日から学校は夏休み。
お孫さん達は満を持して思い思いの生活に入られるのでしょう。忙しくなりますね。 ^^
by 般若坊 (2014-07-19 08:05) 

bpd1teikichi_satoh

お早う御座います。シベリウス爺の大好きな作曲家です。
フンランディア、交響曲No.2とても素晴らしいです。
シベリウスは晩年、新しい作曲は行わず、主に自らの作品を
当時の一番良いステレオで再生して聴いていたと聞いています。
by bpd1teikichi_satoh (2014-07-19 09:15) 

般若坊

bpd1teikichi_satoh さん おはようございます。やっとお好きな作曲家にたどりついてよかった・・・ 
フィンランドの精神的柱として、フィンランディアは国民の支持を得たんですね・・・晩年のゆったりした生活は、国民の感謝の賜物でしょう・・・ ^^
by 般若坊 (2014-07-19 09:53) 

sig

こんにちは。
よくぞ選曲してくださいました、「フィンランディア」。初めてこの曲を聞いた時、クライマックスの盛り上がりでは、後ろ髪を強引に引っ張られて仰向けに引き倒されてしまいそうな感じになりました。ロシア政府が恐れたのもうなづけます。大好きな曲です。
by sig (2014-07-19 11:44) 

般若坊

sig さん こんにちは。折角の夏休みだというのに天候がパッとしませんね。もっとも子供たちにとってはあんまり関係ないかも・・・どうか無事に素晴らしい夏休みであって欲しいものです。
さてシベリウスのフィンランディア 喜んでいただいて幸せです。
愛国的な作曲家は沢山おりますね。たとえば既にご紹介したグリーグの他、スメタナ、ベルディ等音楽家には愛国者が多いですが、これらも追々ご紹介していくことになります。ありがとうございました。
by 般若坊 (2014-07-19 14:10) 

ponnta1351

今日は涼しいですね。このくらいの気温なら夏も過ごしやすいですけれど、なんて勝手な事を言っています。
シベリウス=フィンランディア バカの一つ覚えでこれは知っていました。
by ponnta1351 (2014-07-19 15:38) 

般若坊

ponnta1351 さん こんにちは。梅雨の最後でしょうか・・・来週からは猛暑の夏がやってきそうですね。
フィンランディア・・・学生時代吹奏楽でやった曲です。お聴きの通り低音楽器の活躍する曲ですから、重厚で荘重ですね。 ^^
by 般若坊 (2014-07-19 15:56) 

般若坊

関東甲信は高気圧に覆われて広い範囲で晴れ、気象庁は22日午前11時に「関東甲信が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
関東甲信の梅雨明けは、平年よりも1日遅く、去年よりも16日遅くなっています。
by 般若坊 (2014-07-22 11:25) 

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