088 : Fernando Sor [楽興の時]
Fernando Sor
Fernando Sor
フェルナンド・ソル(スペイン語:Fernando Sor, カタルーニャ語:Ferran Sor i Muntadesファラン・ソル・イ・ムンタデース, 1778年2月13日?(洗礼日は2月14日) - 1839年7月10日)は、スペイン・バルセロナ生まれの作曲家・ギター奏者。
スペインでは「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれる。
ソルは、ギターの音楽レベルを可能な限り高め、ギターを世に広める努力をしたギターの第1期黄金期に活躍した一人である。
また、過去200年において、コンサート楽器としてのギターのための曲を最も書いた作曲家の一人である。
♪美しい旋律が光る練習曲中の小品
フェルナンド・ソルはスペイン出身の作曲家、ギター奏者です。
近代ギターの父と言えば「アルハンブラの想い出」のタレガ(タルレガ)が有名ですが、ソルはそれよりひと世代前に、ギターの様々な奏法を確立させ、また練習曲も多く書いた、スペインでは「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれる存在です。
故郷のスペインを離れパリやウィーンなどのサロンで活躍したソルは、当時のヨーロッパ社交界では、同じく名ギタリストのジュリアーニと人気を2分するほどでした。
「月光」はソルが作曲した「24の練習曲」の中の22番目の曲で、演奏にはそれほど高度な技術を要さないため、初心者向けの練習曲としても大変愛好されています。また、シンプルながら美しい旋律から、プロの演奏会でもよく取り上げられています。
略歴
ソルはバルセロナのかなり裕福な家庭に生まれた。
代々軍人の家系でもあり、彼自身も軍人になることを期待されていた。
しかし、父にイタリアのオペラに連れていかれて音楽に魅せられ、同時に父からはギターも教えられる。
当時ギターは主に居酒屋などで演奏されていた楽器に過ぎず、管弦楽用の楽器に比べると地位の低いものとされていた。
モンセラート修道院、そしてバルセロナで音楽を学ぶが、父親の死後、母親がそれ以上ソルを経済的に支え行くことができなくなったため、断念。
修道院に戻り、そこでギターのための初作品を仕上げる。
1797年、バルセロナで彼の初オペラ作品『カリプソ島のテレマコ Telémaco en la isla de Calipso』を上演。
1808年、ナポレオン・ボナパルトのスペイン侵攻を機に、愛国的歌詞をつけたギターのための民族的作品を数多く作るようになるが、スペイン軍が敗北すると、ホセ・ボナパルトの君主制のもとで政府の管理職ポストに就いた。
1813年のフランス人追放によって、ソルを含め多くの親フランスと見なされた芸術家や貴族が報復を恐れて祖国を離れ、フランス・パリへ亡命。その後2度と祖国に戻ってくることはなかった。
パリではスペイン人ギタリストで作曲家でもあるディオニシオ・アグアドなど、多くの音楽家と親交を結び、共同で音楽活動をすることが多かった。
ギターのための二重奏曲『二人の友 Les Deux Amis』は、彼がアグアドと演奏するために作曲した作品である。
その後パリの芸術家たちの間でも彼の音楽家としての能力は認められるようになり、さらにヨーロッパ中を演奏旅行して周り、新たな名声を獲得した。
イギリスに滞在した1815年頃には、オペラとバレエの作曲家としてかなり知られるようになり、1823年にはロシアを訪れ、そこでツァー・ニコライ1世の戴冠式のためにバレエ曲『エルキューレとオンファリア Hércules y Onfalia』を作曲し上演し、成功を収める。
1827年にはもうすでに若くないこともあり、余生をパリで送ることに決め、以降は創作と著述に専念。
この時期に、後年傑作とされる彼の多くの作品や、各国語に翻訳された『ギターの方法 Método para guitarra』(1830年)等の教則本が作られた。
ソルの最後の作品は1837年に死去した娘のミサのために書かれた。娘の死はすでに病を患っていた彼に大きな打撃を与え、1839年にパリで亡くなった。
同地のモンマルトル墓地に埋葬されている。
作風
ソルの作風は古典派の様式を忠実に受け継ぐものであるが、後年の批評家にはロマン派と見なされる場合が多い。
彼は序奏部に短調を好んで用いたが、代表作『モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 Variaciones sobre un tema de Mozart』でも、ホ短調による序奏から、ホ長調の主題へと転調していく構成が採られ、『グラン・ソロ Gran solo』においても、ニ短調の序奏に始まり、それからニ長調の主題へと移っていく。
他の特徴としては、不協和音を大胆に取り入れ、それが作品に独特の効果を与えている点である(ただし、ここでいう「不協和音」とはモーツァルトなど特に古典派の作曲家が好んで使用した低音の保続音を用いてのことなので、古典派としては常例である)。
彼の作風には、もちろんハイドンやモーツァルトの大きな影響を伺うことが出来るが、他の同時代の作曲家とは異なったスタイルの作曲家として、言及される必要があるだろう。
作品
オペラ
バレエ
声楽曲
オーケストラ曲
室内楽
ギター奏曲
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おはようございます。
今日も知らない世界を知る事出来ました・・・心に響く音色でした。
何時もありがとうございます。
by YUTAじい (2014-11-08 07:19)
YUTAじい さん おはようございます。今朝は寒いですね。暦通り立冬を経たら一気に冬になりました。 ^^
by 般若坊 (2014-11-08 08:30)
こんにちは。
ギターの静かな独奏が私は好きです^^。
若い頃貰ったギターを引いたとき、すぐ諦めました^^。
by 海を渡る (2014-11-08 12:35)
海を渡る さん こんにちは。さすがスペインだけあってソルはギター曲の演奏と作曲で有名ですね。
ギターを習う方はソルの曲は避けては通れないようです。
私も同じようにギターの練習を諦めた口です。安いギターをもらったのですが、音階の金属(フレットというんでしょうか?)位置が狂っていて、いくら調整しても音がずれているので、いやになり投げてしまいました。
でもギターは良いですね・・・指の腹がタコに成るほど練習しなければなりませんが・・・ ^^;
by 般若坊 (2014-11-08 15:42)
ギターは大好きなので演奏風景も楽しみながら聞かせて戴きました。
指が凄く器用に動くのと長い演奏をよく覚えたものだと感心しています。
by 旅爺さん (2014-11-10 10:54)
旅爺さん こんにちは。 東北の秋・・・もう初冬かな・・・旅しておられるようですね。
ギターは手軽で、御打ちにお持ちの方も多いのでは・・・フォークソングの流行で、若いころ弾かれた方も・・・ ^^
by 般若坊 (2014-11-10 11:10)
こんにちは。
ギターソロもじっくり聴くと味わい深いですね。最初の曲は映画のシーンに使いたくなるような感じです。
by sig (2014-11-10 17:43)
sigさん こんばんは。今日は午後からさる人の後援会で出掛けて、遅くなりました。
東京はよく知らないだろうということで、都内をバスからサイトシーイング、それから日銀見学、浅草から水上バスでクルージング、最後はホテルオークラで食事と盛り沢山で、今帰ってきました。
ソルの”月の光”は有名ですね。この曲ゆえに”ギターのベートーベン”と言われるのではないでしょうか・・・ ^^
by 般若坊 (2014-11-10 22:21)
ソロでのギター演奏を聴きましたが、
とても深き心に落ち着きます^^
by yu-papa (2014-11-11 21:18)
yu-papa さん こんばんは。彼のギターの曲は、静かな旋律が多いですね。リラクゼーション向きです。
一方ギターでもフラメンコのように、エネルギーに溢れる旋律もありますね。フラメンコはジプシー音楽から来ていて対象的ですね。
by 般若坊 (2014-11-11 22:02)