SSブログ

特別編・Serenade 1

 

 

 

Serenade

 




 

10626706_721150667974717_5495952521642932169_n.jpg

 

 

 

 セレナーデ(ドイツ語: Serenade(南ドイツ・オーストリアではセレナーデ、北ドイツではゼレナーデ))は音楽のジャンルの1つであるが、一般的な言葉としては、恋人や女性を称えるために演奏される楽曲、あるいはそのような情景のことを指して使う。

 各国では、フランス語: sérénade(セレナード)、イタリア語: serenata(セレナータ)、英語: serenade(セレネイド)。

 日本ではセレナーデもしくはセレナードと呼ぶことが多い。また夜曲(やきょく)あるいは小夜曲(さよきょく)と言う。 

 











































































 

 

 

音楽史とセレナーデ 



音楽史においては、以下の3つのカテゴリーが存在する。 

セレナーデの祖形 最も古い用法でありながら、こんにち口語に残っている「セレナーデ」は、親しい相手や、その他の称賛すべき人物のために、夕方しばしば屋外で演奏される音楽を指す。

このような意味によるセレナーデは、中世もしくはルネサンスにさかのぼり、「セレネイド(serenade)」という英語は、通常はこの慣わしに関連して使われる。たいていは一人の歌い手が、携行可能な楽器(リュートやギターなど)を手ずから弾きつつ熱唱する、というパターンはあるが、特定の音楽形式が存在するわけではない。

この意味でのセレナーデは、時代が下がってからも登場し、しばしば古い時代を舞台とするオペラのアリアに見受けられる(たとえばモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》など)。

また、シューベルトやリヒャルト・シュトラウスの歌曲に「セレナーデ」と題するものがあるが、明らかに恋人や女性に歌って聞かせる種類のものでる。






    

17世紀のセレナータ 



バロック時代においては、一般にイタリア語の「セレナータ」が使われた。

この場合の「セレナータ」は一種の世俗カンタータであるが、室内カンタータの存在に対して、セレナータは野外における機会音楽であり、夜のしじまの中で、声楽家と器楽グループからなる合奏団によって演奏された。

代表的なセレナータ作曲家に、アレッサンドロ・ストラデッラ、アレッサンドロ・スカルラッティ、ヨハン・ヨーゼフ・フックス、ヨハン・マッテゾン、アントニオ・カルダーラらがいる。普通これらの作品は、最低限の演出をともなって大々的に上演され、カンタータとオペラの中間的な様相を示した。

いくつかの記述によると、1700年ごろのカンタータとセレナータの主な違いは、セレナータが野外の音楽だったので、トランペットやホルン、打楽器など、小部屋ではうるさすぎて使い物にならない楽器でも利用することができた点にあるという。



Bmgo6dhCEAESt-w.jpg large.jpg




 

 

 

18世紀以降のセレナーデ 



音楽史において最も重要で一般的なセレナーデの種類は、複楽章による大規模な合奏曲である(これは特に「セレナード」の表記が用いられる場合が多い)。

ディヴェルティメントとも関連があり、主に古典派やロマン派において作曲されたが、20世紀に入ってからもわずかな作例がある。

交響曲や協奏曲などの複楽章制による絶対音楽に比べると、楽章数が多いこと、性格的に軽めであること、主題の展開や表現の濃密さよりも、響きのよさや愉悦感が重視されがちであること、などの特色がある。

その作例は、イタリア、オーストリア、ボヘミア、ドイツにまで広がっている。18世紀のセレナーデに典型的な楽器編成は、木管楽器とヴィオラ、複数のコントラバスであった。

これらは「立って」演奏できる楽器であり、セレナーデが屋外ないしは野外で演奏されるという伝統に深く関係するものだった。

古典派のセレナーデは、開始楽章と終楽章において行進曲が使われている。これは、演奏家が入退場の際に、しばしば行進しなければならなかったからだろう。

この種のセレナーデで最も有名なのは、間違いなくモーツァルトの作品群である。楽章数は4楽章をこえ、ときに10楽章にまで及ぶ。

モーツァルトの最も有名なセレナーデは、《ハフナー・セレナーデ》と、弦楽合奏もしくは弦楽四重奏のための《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》である。

大掛かりなセレナーデは、時にそこから適宜楽章を抜粋して、交響曲や協奏曲に改変されることもあった。19世紀までにセレナーデは演奏会用の作品に変質し、戸外や儀礼とほとんど無縁になった。

ブラームスの2つのセレナーデは管弦楽曲であり(ただし第1番は当初は室内楽編成だった)、管弦楽法に習熟するための、いわば交響曲の習作だったといっても差し支えない。

弦楽オーケストラのためのセレナーデは、ドヴォルザーク、チャイコフスキー、エルガー、スクなどが作曲している。

ヴォルフの《イタリアのセレナーデ》は、単一楽章による弦楽四重奏ないしは弦楽合奏のための作品で、セレナーデとして作曲された短い音詩というべき作品である。

管楽合奏のためのセレナーデはドヴォルザークやリヒャルト・シュトラウスなどが作曲している。シベリウスは、協奏的作品として2曲のセレナーデを作曲しているが、弦楽合奏のための組曲《恋する人》(原曲は男声合唱曲)は一種の弦楽セレナーデと呼べなくない。

その他のセレナーデとしてはフックスやレーガーの作品が挙げられる。近年ニールセンの《かいなきセレナーデ》も再評価されつつある。 






   

現代のセレナーデ 



20世紀には、ギーゼキングが弦楽四重奏のための《セレナード》を、ベンジャミン・ブリテンが《テノール、ホルン、弦楽合奏のためのセレナード》を、ストラヴィンスキーがピアノのための《セレナード》を作曲した。

アルベール・ルーセルも《フルートとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープのためのセレナード》を作曲している。

シェーンベルクは十二音技法を用いて室内楽(一部に独唱をともなう)のための《セレナーデ》を作曲した。ショスタコーヴィチは最後の弦楽四重奏曲(第15番)の楽章に「セレナーデ」と名づけている。 

また、ジャズでは、グレン・ミラーが『ムーンライト・セレナーデ』、『サンライズ・セレナーデ』を作曲している。

グレン・ミラーは『銀嶺セレナーデ』という映画にも出演している。
































































































 











 

BW3n97bCUAILgm9.jpg




Ladies and gentlemen Many thanks for your visit !

 













 

1969324_1498828983724329_351031480615860336_n.jpg

 

 

20080414a.jpg
 
 
  



このブログは美しい曲・美しい絵画・美しい詩 等をインターネットの宝の山から見つけ出し、

ご紹介する事を基本としているブログです。

 

 

 


 


nice!(69)  コメント(10) 
共通テーマ:音楽

nice! 69

コメント 10

katakiyo

今回は私が好きな分野を取り上げて頂きありがとうございます。
充分楽しませて頂きました。
by katakiyo (2015-03-21 06:13) 

YUTAじい

おはようございます。
体調は如何ですか・・・
心に心地よい響き・・・和まされます。
何時もありがとうございます。
by YUTAじい (2015-03-21 07:40) 

般若坊

katakiyo さん こんにちは。今回から作曲家紹介をお休みして、趣向を変えてみました。お好きな分野で良かったです。 ^^
by 般若坊 (2015-03-21 09:38) 

般若坊

YUTAじい さん こんにちは。ありがとうございます。日にち薬で基礎体力も順調に回復しているようです。
年始よりお休みしていた太極拳を、四月から開始しようかと思っております。 ^^
by 般若坊 (2015-03-21 09:41) 

ponnta1351

ご心配を頂き有難う御座いました。
ご無沙汰して居りましたが般若坊様は如何ですか?
私も今回は思いもよらなかった事でした。何とか通常に戻りました。
素敵な音楽を有難う御座います。
by ponnta1351 (2015-03-21 15:06) 

般若坊

ponnta1351 さん こんにちは。抗生物質で収まってよかったですね。
凄い時代になりましたね。大腸検査も何事も無いように願っています。 ^^
by 般若坊 (2015-03-21 15:47) 

ぼんぼちぼちぼち

フルーツとワインの写真 美しいでやすね。
いつまでも観ていたいでやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2015-03-21 20:25) 

般若坊

ぼんぼちぼちぼち さん こんばんは。 この写真は、FBの友人からお借りしたものです。
この方の写真は、まるで絵画のようで好きなのです。他に沢山ありますので、機会を見てご紹介してみましょう。
今回の友人?に関するお話し・・・ ぼんぼちぼちぼち さんの分母の大きさを感じます。
責任を取れる友人でありたいし、あらねばならないですね。自分勝手な人間が多すぎます。 ^^;
by 般若坊 (2015-03-21 21:17) 

soda

良いですね~Fall For Youも素敵♪
画像を観ながらハイドンのセレナーデが落ち着きますね^^
by soda (2015-03-24 20:15) 

般若坊

soda さん こんばんは。コメントありがとうございます。
Fall For You・・・・セレナードと言えるかどうか・・・・でも現代版セレナードなんでしょう!複雑な女性の気分に翻弄される男が気の毒ですね。
ハイドンの有名なセレナードは、”これがセレナード” と言える定番ですね! ^^
by 般若坊 (2015-03-24 20:39) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。