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064:François-Joseph Gossec [楽興の時]

 

 

 

François-Joseph Gossec

 












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François-Joseph Gossec
















 





フランソワ=ジョセフ・ゴセック(François-Joseph Gossec,1734117 - 1829216日)は、フランスで活躍したベルギー出身の作曲家・指揮者。

長い生涯の間に、バロック音楽の終焉から初期ロマン派音楽の勃興までに遭遇した。 

現在では一般的にヴァイオリンのための愛らしい小品「ガヴォット」1曲によって知られている。

彼は交響曲の大家で30曲近くを書いた。

パリ音楽院創立の際、作曲の分野における教授として招かれ、教育家としての実績もある。

今となっては彼の存在は埋もれてしまったという感があるが、「フランス交響曲の父」としてその業績は忘れがたいものがある。

共和政・帝政時代の革命歌の作曲家としても歴史的に名を残している。








































































生涯と作品 

   

オーストリア領ネーデルラント(現在のベルギー)のエノー州のヴェルニー村(Vergnies)において小さな農家に生まれる。

幼児期から音楽への強い志向を見せ、アントウェルペンの聖歌隊員に加わる。

1751年にパリに行き、ジャン=フィリップ・ラモーに見出される。

ラモーの裕福なパトロン、ラ・ポプリニエールの私設楽団の指揮者に任命され、フランスで器楽曲の研究をやり直すべく決心する。 

1754年に最初の交響曲が上演される。ゴセックはコンデ公のオーケストラの指揮者として、いくつかのオペラや自作を上演する。

目覚しい成功によってフランス音楽に自らの影響力を見せ付けた。

1760年に、1時間半を要する大作の《レクィエム》を初演すると、一夜にしてゴセックの名は有名人の仲間入りを果たした。

この作品を称賛したモーツァルトは、1778年のパリ滞在中にゴセックを訪ねて、会見記を父親に書き送った。曰く、「とてもいい友人になりました。

とても素っ気ない人でしたが。」 ゴセックは1770年に「コンセール・デ・ザマトゥールConcert des Amateurs 」(愛好家のための合奏団の意)を設立し、1773年にはシモン・ルデュックやピエール・ガヴィニエスとともに「コンセール・スピリテュエルConcert Spirituel 」を再編成した。

この演奏会のシリーズでゴセックは、自作の交響曲だけでなく、同時代人、とりわけハイドンの作品を指揮したので、ハイドン作品は次第にパリで人気となり、ついにはゴセックの交響楽を凌ぐに至った。 

1780年代にゴセックは交響曲の作品数を減らしてゆき、オペラに集中するようになる。

1784年に「エコール・ドゥ・シャンÉcole de Chant 」(唱歌伝道所の意)を設立、フランス革命の際には、エティエンヌ・メユールとともに救国軍の楽隊指揮者を務め、1795年にパリ音楽院が設立されると、ルイジ・ケルビーニと、そしてまたもやメユールとともに、視学官に任命された。

フランス学士院の最初の会員に選ばれるとともに、レジオンドヌール勲章を授与されている。 

1815年にワーテルローの戦いでナポレオンが敗北すると、ルイ18世によってパリ音楽院はしばらく閉鎖に追い込まれ、81歳のゴセックも引退を余儀なくされた。

音楽院近くで年金暮らしを続けながら、最後の作品となる3曲目の《テ・デウム》の作曲に1817年まで取り組んだ。 

フランスの外ではほとんど無名であり、おびただしい数の作品は、宗教音楽も世俗音楽もともに、同時代の、より有名な作曲家の陰に隠れていった。

それでもゴセックは多くの者にとって、器楽曲復興の強力な立役者だった。 

ゴセックはパリ郊外のパシー(Passy)に没した。葬儀には、かつての同僚ケルビーニも駆けつけた。

墓はペール・ラシェーズ墓地にあり、グレトリと、かつての盟友メユールのそばに葬られた。






























































































 

管弦楽曲

  

いくつかの楽器のための6つの交響曲Sei sinfonie a più stromenti 作品4 (1759)

いくつかの楽器のための6つの交響曲Sei sinfonie a più stromenti 作品5 (1761)

6つの交響曲Six Symphonies 作品6 (1762)

大管弦楽のための6つの交響曲Six Symphonies à grand orchestre 作品12 (1769)

2つの交響曲Deux symphonies (1773)

交響曲 第1Symphonie n° 1 (1771年頃~1774)

交響曲 第2Symphonie n° 2 (1771年頃~1774)

交響曲 ヘ長調Symphonie en fa majeur (1774)

狩の交響曲Symphonie de chasse (1776)

交響曲 ニ長調Symphonie en ré (1776)'

交響曲 ニ長調'Symphonie en ré (1777)

いくつかの楽器のための協奏交響曲 第2Symphonie concertante en fa majeur n° 2, à plusieurs instruments (1778)

管楽器のための交響曲 ハ長調Symphonie en do majeur for wind orchestra (1794)

17声部の交響曲 ヘ長調Symphonie à 17 parties en fa majeur (1809)

  

  

      

吹奏楽曲

    

葬送行進曲Marche lugubre (1790)

軍隊交響曲ヘ長調Sinfonia militaire (1793)

行進曲「帝国の護り」Garde impériale

  

  

      

室内楽

   

ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタSei sonate a due violini e basso 作品1 (1753年頃)

フルート四重奏曲集Sei quartetti per flauto e violino o sia per due violini, alto e basso 作品14 (1769)

6つの弦楽四重奏曲Six Quatuors à deux violons, alto et basse 作品15 (1772)

  

  

      

声楽曲・合唱曲

    

死者のためのミサ曲Messe des morts (Requiem) (1760)

降誕祭La Nativité, oratorio (1774)

テ・デウムTe Deum (1779)

Te Deum à la Fête de la Fédération for three voices, men's chourus and wind orchestra (1790)

Hymne sur la translation du corps de Voltaire au Panthéon for three voices, men's chourus and wind orchestra (1791)

714日の歌Le Chant du 14 juillet (Marie-Joseph Chénier) for three voices, men's chourus and wind orchestra (1791)

Dernière messe des vivants, for four voices, chorus and orchestra (1813)

   

   

      

歌劇

 

   

漁師たちLes pêcheurs, opéra comique en 1 act (1766)

共和制の勝利Le triomphe de la République, ou Le camp de Grandpré, divertissement-lyrique en 1 acte, (Chénier) (1794)

    




お ま け

 

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昨日から発行している新硬貨です。















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コメント 14

さきしなのてるりん

ドンキホテだめですか。
by さきしなのてるりん (2014-05-24 07:32) 

般若坊

さきしなのてるりん さん おはようございます。ユーモア標識ですね。
ドンキホーテは巨大な回る物を見ると、見境なく突入して行くので、ダメです。 ^^
by 般若坊 (2014-05-24 07:46) 

旅爺さん

おはよう御座いま~す♪
今日は27~30度の暑さになるそうですね。
スペインでドンキホーテが住んでいた街に寄って来ました。
by 旅爺さん (2014-05-24 08:40) 

YUTAじい

おはようございます。
良く聴いてる曲ですが・・・改めて歴史を知る事出来ました。
何時もありがとうございます。
by YUTAじい (2014-05-24 08:54) 

般若坊

旅爺さん おはようございます。いよいよ初夏の到来ですね・・・今日もバルコニーの薔薇達に水をやりながら、音楽とコーヒーを楽しんでいます。
ドンキホーテの尊称はデ・ラ・マンチャですから、スペインのラ・マンチャ地方ということになりますね。 ^^
銅像があるのは、マドリッドだと思いましたが・・・
by 般若坊 (2014-05-24 09:10) 

般若坊

YUTAじいさん おはようございます。ガボットを聞かれて、ああこの人の曲なんだ・・・と思われたのではないでしょうか? ^^
それぐらいポピュラーな曲ですね。
おっしゃる通り、その曲と作曲家と時代背景を知ることは、音楽を深く知ることになると思い、調べて書きながら勉強させてもらっています。ありがとうございます。
by 般若坊 (2014-05-24 09:15) 

ponnta1351

ガボットしか知りませんし、作曲家の名前も知りませんでした。
新硬貨、すぐ10%になると言うのにどうなるのでしょうか?
10%、20%と消費税が上がるたびに発行するのかしら?5円玉は廃止のなる可能性が有りますが。
by ponnta1351 (2014-05-26 11:03) 

般若坊

ponnta1351さん こんにちは。お分かりと思いますが、新硬貨の写真はパロディですよ・・・消費税アップに対する痛烈な皮肉ですね。 ^^;

by 般若坊 (2014-05-26 14:02) 

旅爺さん

ドンキホーテの銅像はいろんな形の像を何カ所かで見た気がします。
1曲目は迷子の子猫ちゃんでしたっけ?リズミカルな良い曲ですね。
by 旅爺さん (2014-05-27 10:05) 

般若坊

旅爺さん おはようございます。ドンキホーテはスペインの旧態然とした社会の風刺で、風車に見たてたオランダに負けると云った意味があります。
ところで作者のセルバンテスは、税金泥棒で生涯に幾度も牢屋にぶち込まれたようですね。ドンキホーテの著作権も売り払って、貧困の中に亡くなったようです。
1曲目・・・違うよ!ガボットだよ! ♪ヘイヘイホ~ ^^
by 般若坊 (2014-05-27 10:28) 

さきしなのてるりん

旅爺さんのコメントに噴出した。なるほど子猫ちゃんのイメージでも悪くないかも。
by さきしなのてるりん (2014-05-27 11:53) 

般若坊

さきしなのてるりん さん こんばんは。今日は太極拳の教室があり、出かけていて遅くなりました。
そうですね・・・・学校でもこの曲を聞いて何を連想しますか?と良く聞かれましたね。コミカルな曲なんで、子猫の連想も正しいかと・・・ ^^
by 般若坊 (2014-05-27 18:05) 

yu-papa

nice!有り難うございます^^
by yu-papa (2014-05-27 19:23) 

般若坊

yu-papaさん こんばんは。こちらこそいつもありがとうございます。
日本の伝統技術や作品に光をあてられ、江戸時代や明治初期の日本に紛れこんだような錯覚に陥りました。・・・・これからもご紹介よろしく ^^

by 般若坊 (2014-05-27 19:40) 

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