114 : Aram Il'ich Khachaturian [楽興の時]
Aram Il'ich Khachaturian
Aram Il'ich Khachaturian
アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン(アルメニア語: Արամ Խաչատրյան,グルジア語: არამ ხაჩატურიანი ロシア語: Арам Ильич Хачатурян (Aram Il'ich Khachaturian), 1903年5月24日(グレゴリオ暦6月6日) - 1978年5月1日)は、旧ソビエト連邦の作曲家、グルジア出身のアルメニア人指揮者。
姓は、ハチャトゥリャーン、ハチャトゥリャンなどとも表記される。
ソ連人民芸術家。プロコフィエフ、ショスタコーヴィチと共にソヴィエト3巨匠の一人と称された。
♪民族性を前面に打ち出した激しいリズム
1991年の12月、旧ソ連の解体により独立したアルメニア共和国。
神秘思想家のグルジェフなど様々な著名人を輩出していますが、その中のひとりに作曲家、指揮者として国際的に名声を博したトリビシ生まれのアラム・ハチャトゥリアンがいます。
大作曲家であるプロコフィエフ、ショスタコーヴィチと共にソヴィエト3巨匠のひとりとも称されました。
しかしハチャトゥリアンが彼らとは違ったのは、アルメニア出身による民族色の強さが作風に出ていたことです。
モスクワ音楽院での教授時代、彼が生徒たちに打ち出した方針は“それぞれ自分が属する民族のテーマを作品の中に展開せよ”というものでした。
そんな自らの教えの範を垂れたような作品が、若いアルメニア人女性を主人公にしたバレエ「ガイーヌ」です。
このバレエの初演前日、新たに“クルド人が剣を持って戦いの踊りを踊る”場面が追加されることになり、急遽作曲されたのが「剣の舞」です。
踊りにふさわしいリズムを机を叩きながら徹夜で考案した末に、閃いたリズムから一挙に曲を作り上げたと伝えられています。
後に彼が「ミスター剣の舞」とまで呼ばれる大ヒットになり、ひとり歩きを始めたこの曲についてハチャトゥリアンが「こんなことになるのを知っていれば書かなかったよ」とぼやいていた姿が、弟子の寺原伸夫氏によって証言されています。
来歴
トビリシに生まれたアルメニア人で、甥に作曲家カレン・ハチャトゥリアンがいる。
モスクワで音楽を学んだ。
レーニン賞など多数の賞を受け、高い評価を受ける一方、自作の指揮者としても活躍。
映画音楽も手がけ、チェコスロバキア国際映画祭個人賞も受賞した。
作品の中でも、バレエ音楽「ガヤネー(ガイーヌ)」から抜粋した演奏会用組曲がとりわけ演奏機会が多く、中では「剣の舞」が、アンコールピース、オーケストラ入門曲、映像BGMなどとして知られる。
民族的な伝統を大切にし、独自の価値観とエネルギーに満ちた作風であり、異色の光彩を放っている。
仮面舞踏会はミハイル・レールモントフ(1814~1841)の演劇「仮面舞踏会」がモスクワのヴァフタンゴフ劇場で公演されるのに合わせて作曲された。
虚飾と欺瞞に満ちた帝政ロシアの貴族社会における悲劇として描かれた。
アルメニアで発行されている50ドラム紙幣に肖像が使用されている。
年譜
1903年 - 製本工の息子として、グルジアに生まれ、カフカス地方で民族音楽に親しみながら育つ。
1921年 - 大学入学のためモスクワに向かう途上に演奏会に出たのがきっかけで音楽の才能を認められ、音楽の勉強を正式に始める。
1922年 - グネシン音楽専門学校のチェロ科、作曲科。
1929 - 1934年 - モスクワ音楽院でミャスコフスキー、ワシレンコなどに学ぶ。
1933年 - ミャスコフスキーの弟子であったニーナ・マカロワと結婚。1936年 - 「ピアノ協奏曲変ニ長調」で名声を博す。
1948年 - スターリン主義的文化政策の中心ジダーノフによる音楽批判(ジダーノフ批判)の対象となり、「形式主義的退廃音楽家」とされる。(1959年に名誉回復)
1956年 - グネーシン音楽学校とモスクワ音楽院で教授。
1953年 - 論文「創造の大胆さとインスピレーションについて」(社会主義リアリズム音楽理論の発展)に関して、アメリカの音楽評論家タウブマンと論争を展開。
1963年 - 来日。京都市交響楽団、結成直後の読売日本交響楽団と共演する。
1978年 - 没。
ハチャトゥリアンの音楽
グルジア出身のハチャトゥリアンは、アルメニア・アゼルバイジャン・グルジアなどカフカス地方の民族音楽の影響がうかがわれる、オリジナリティ溢れる印象的な曲の数々を作曲した。
作風は大胆、強烈と評価され、国民楽派の延長として民族的要素を取り入れた社会主義リアリズムの代表的作曲家と見なされる。
作品
作品詳細はWikipediaを参照してください。
モスクワにある記念碑
アルメニア 50ドラム紙幣
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このブログは美しい曲・美しい絵画・美しい詩 等をインターネットの宝の山から見つけ出し、
ご紹介する事を基本としているブログです。
おはようございます。
今日は押し逃げで御免なさい・・・何時もありがとうございます。
by YUTAじい (2015-06-20 06:44)
YUTAじい さん おはようございます。今朝は梅雨の合間の良い天気でになりました。どこかにお出かけですか?
もう少ししたら、私の息子も友人達とサーフィンに、新島へ調布飛行場から飛び立ちます。
良い一日でありますように・・・ ^^
by 般若坊 (2015-06-20 08:24)
こんにちは。
剣の舞もマスカレードも好きです。スパルタカスは初めてです。なかなかいい感じですね。
by sig (2015-06-20 17:46)
sig さん こんばんは。ご来訪ありがとうございます。
ハチャトリアンは、カフカス地方の民族音楽の影響を受け、大胆で強靭な作風が共感をよんでいますね。耳に強く残る旋律が多いです。
マスカレードは、ダンス曲としても愛され使っていますよ。 ^^
by 般若坊 (2015-06-20 18:47)
おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
剣の舞は有名ですね。
一夜で書き上げたのは驚きです^^。
by 海を渡る (2015-06-21 11:07)
海を渡るさん こんにちは。一般的に仕事や作品ってそんなものじゃないですか?
まあ、幾日も熟考を重ねてでき上がるジョブもありますが、ひらめいた時寝食を忘れて形にする事が多いですね。
それを作品にしている間は、時間を超越していますね・・・ ^^
by 般若坊 (2015-06-21 11:53)
いつもご訪問くださり有り難うございます^^
by yu-papa (2015-06-22 18:55)
yu-papa さん こんばんは。こちらこそありがとうございます。
by 般若坊 (2015-06-22 21:26)