090 : John Dowland [楽興の時]
John Dowland
John Dowland
♪ルネッサンス後期を代表するリュート曲の名作
ジョン・ダウランドは後期ルネッサンス時代に活躍した、イギリスを代表するリュート奏者にして作曲家です。
彼の時代以前のリュートは主に、伴奏のために使われていましたが、ダウランドが活躍した頃には独立した楽器として、演奏に用いられるようになりまた。
「涙のパヴァーヌ」は元々歌曲として作曲し大ヒットしたものを、後にダウランド自身がリュート独奏用に編曲した作品です。
最近ではロック歌手のスティングが取り上げたことで再度、ダウランドへの注目が集まっています。
ちなみにリュートという楽器は簡単に言うとクラシック・ギターの原型で、琵琶のような形をしています。
弦が2本1組で張られているため、厚みや深みのある特有の音色がします。
現代ではリュート曲はほとんどクラシック・ギターが代用されています。
今回もそのギターの音色でお届けします。
文学においても、『流れよ我が涙』がSF作家フィリップ・K・ディックにより、小説『流れよ我が涙、と警官は言った』のモチーフとして参照されている。
2006年、ポップス界の大御所スティングが、ダウランド作品集『ラビリンス』(Songs from the Labyrinth)を発表して注目された。
生涯
1588年にオックスフォード大学で音楽学士となった。
宮廷リュート奏者を望むも、自身がカトリック教徒であったため、イングランド国教会の英国では受け入れられず、海外に職を求めた。
ニュルンベルク、ヴェネツィア、フィレンツェなどヨーロッパ各地を遍歴し、1598年から1606年にはデンマークでクリスチャン4世付きのリュート奏者を務めた。
1606年にイングランドへ戻り、1612年に国王付きのリュート奏者となった。
ダウランド自身は、その名のもじりである "semper dolens"(常に嘆いている)を標榜したが、陽気な人間であったと伝えられる。
作品
作品は声楽とリュート音楽に分けられる。
宗教的な楽曲はほとんど見あたらず、愛や悲しみを歌う通俗作品が特徴的である。
声楽は世俗曲であり、1597年、1600年、1603年に歌曲集が出版され、80以上の作品が残されている。
『流れよ我が涙』(Flow my tears)は当時のもっとも高名な歌である。
リュート音楽は、ファンタジアやパヴァーヌ・ガリヤード・ジグなどの舞曲を含む、独奏ないし合奏の曲である。
ダウランドの作品は広くヨーロッパで愛好され、多くの作曲家が彼のメロディーを元にして舞曲を残した。
撥弦楽器 リュートについて
リュート(英: Lute:ルート、伊: Liuto:リウト、仏: Luth:ルュト、独: Laute:ラウテ)は撥弦楽器の一種で、主に中世からバロック期にかけてヨーロッパで用いられた古楽器群の総称。
ひとまとめにしてリュート属とも呼ばれるこれらの楽器群には時代や目的によってさまざまな形態のものがある。
中央アジアの「バルバット(英語版)」(ペルシア語: بربات barbat)と呼ばれる楽器が伝来し独自に発達し、西アジアではウード(アラビア語: العود al-ʿūd)、中世ヨーロッパではリュートの原型となったと考えられている。
よく似た外見で現代もアラビア文化圏で用いられている楽器であるウード (oud) と同じ起源をもつとされ、また日本や中国の琵琶とも祖先を同じくする。
リュートやウードの名前は「木」を意味するアラビア語の"al‘ud"(アル・ウード)に由来するとされてきた。
英語では、リュート奏者はlutenist、リュート製作者はluthierという。
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このブログは美しい曲・美しい絵画・美しい詩 等をインターネットの宝の山から見つけ出し、
ご紹介する事を基本としているブログです。
紅葉の2枚の素晴らしい写真を観て、
勉強しなくちゃと思いました。
写真も奥が深いから難しいですね。
by ryuyokaonhachioj (2014-11-22 17:37)
ryuyokaonhachioj さん こんばんは。ネットからお借りした写真ですが素晴らしいでしょう。
多分ヨーロッパの湖畔の風景と思われます。本当に写真も奥がふかいですね! ^^
by 般若坊 (2014-11-22 18:11)
ジョン・ダウランドという作曲家をご存じの方は、そういらっしゃらないと思います。ご存じの方は、相当音楽に造詣の深い方だと拝察します。
ギターの前身のリュートの演奏家でもあり作曲者ですが、聴いてみるとなかなか良い物ですね・・・
こうして強制的に作曲者別に音楽をご紹介することで、新しい発見があるものだ!と思いました。
by 般若坊 (2014-11-22 18:41)
beny さん こんばんは。benyさんのガーデンにオブジェ ”ピラカンサ” を飾られていますね。 緑に映えてなかなか良いですね・・・
実は私もバルコニーにですが、ホームセンターで”女神”像を購入して飾っています。
バラを3鉢育成しているのですが、白い像が薔薇によく映えて、心豊かになりますね! ^^
by 般若坊 (2014-11-22 19:49)
こんばんは。
日本の戦国から徳川初期の時代なんですね。
この作曲家も楽器も知りませんでした^^。
by 海を渡る (2014-11-22 21:07)
海を渡る さん こんばんは。そうですか・・・そんなに前の人ですか・・・
1563年 - 1626年 日本史でいうといつごろか?調べてみようと思っていました。ありがとうございます。
ところで、かの 「宣教師ザビエル」 のミイラがインドにあるって知って居ました?
今日の産経オンラインに、インドで公開されたと出ていました。歴史上の人物なのに このように報道されると、大変身近に感じますね・・・ ^^
by 般若坊 (2014-11-22 21:32)
ありがとうございます。
今日は、良い天気です~散歩して何か撮って来たいです。
by ryuyokaonhachioj (2014-11-23 10:43)
ryuyokaonhachioj さん こんにちは。良い天気ですね・・・
気温も昨日と同じくらいですが、ちょっと風がありますね。暖かくしてお出かけください。
良い被写体があると良いですね! ^^
by 般若坊 (2014-11-23 11:20)
ア!絵は カラヴァッジョの「リュートを弾く若者」ですね。
何とも言えない響きですよね。 古い楽器ですよね。
by ponnta1351 (2014-11-23 12:30)
ponnta1351 さん こんにちは。 ponntaさんは 実に何でもご存じですね!驚くばかりです。カラヴァッジョは同名の絵を3作残していますが、上の絵はエルミタージュ美術館にある物ですね。
リュートの音色 ギターより深く甘い音色ですね。これはリュートの共鳴胴の形状にあるようですね。今でもこの楽器を 制作しているんですね。
以前TVで関口君がこの楽器を制作工房で手に入れて、これを担いでヨーロッパ旅物語に出演していましたね・・・ ^^
by 般若坊 (2014-11-23 15:18)
数年前にエルミタージュ美術館で観ました。
by ponnta1351 (2014-11-23 16:10)
ponnta1351 さん 再度のご来訪ありがとうございます。
なるほどエルミタージュで原画をご覧になったんですね。いいですね・・・ ^^
カラヴァッジョのご紹介:
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(伊: Michelangelo Merisi da Caravaggio、1571年9月28日 - 1610年7月18日)は、バロック期のイタリア人画家。
1593年から1610年にかけて、ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動し、カラヴァッジョ(Caravaggio)という通称で広く知られている。
その作品に見られる肉体面、精神面ともに人間本来の姿を写実的に描く手法と、光と陰の印象的な表現はバロック絵画の形成に大きな影響を与えた。
by 般若坊 (2014-11-23 17:36)
ありがとうございます。
今頃、桔梗が蕾を持っててびっくりでした。
上手に開くか、どうかですね。
by ryuyokaonhachioj (2014-11-24 09:36)
おはようございます。
SF作家フィリップ・K・ディックの著作はほんの少ししか読んでおりません。
SF小説には相性ってありますので。。。
湖面に映りこんだ紅葉の画像が芸術的です!
by hana2014 (2014-11-24 09:58)
ryuyokaonhachioj さん おはようございます。写真に撮られた桔梗・・・霜にやられないで咲くといいですね・・・時期が遅いですから蕾のままで終わるかも・・・ ^^
by 般若坊 (2014-11-24 10:19)
hana2014 さん おはようございます。そうですね湖面に映り込んだ情景が対象的で、芸術性に富んでいますね。おそらく撮った人もそれを狙って・・・ ^^
by 般若坊 (2014-11-24 10:21)
上の紅葉の写真、すばらしいですね。優しいリュートの音色を聴きながら、ずっと見つめていました。絵かもしれない・・・そんな気がしてきました。
by sig (2014-11-24 19:38)
sig さん こんばんは。三連休如何お過ごしでしたか?
上の二枚の写真は、Facebookの投稿からお借りしました。絵のような情景ですが、写真だと思います。
テーマが世界の景色を扱っていましたので、絵画ではないと思います。ヨーロッパの秋の風景に、リュートの音色は似合いますね。リッチなひと時をすごされたようで嬉しいです。
私もこの写真を見て、スイスチューリッヒ湖のラストクルージングで見た、岸辺に佇む黄金色の木々を思い出しました。 ^^
by 般若坊 (2014-11-24 20:08)
ありがとうございます。
桔梗も寒くなるんで、葉も黄色くなってるし~
ちょっと、心配です。時々行って見るつもりです。
by ryuyokaonhachioj (2014-11-25 10:38)
ryuyokaonhachioj さん こんばんは。出掛けていておそくなりました。
今日は雨で肌寒いですね。桔梗の蕾も縮こまっているでしょうね! ^^
by 般若坊 (2014-11-25 17:49)